旅にグレイハウンド

西海岸をグレイハウンドで行く

2023.4.1 サクラメント-アメリカ合衆国

 

 

 

Day6

 

Hey guys👋

How was your April fool's day??

Me?? I didn't lie to anyone cuz I'm too honest and good to lie😌(actually, I just don't have anyone to lie)

 

みなさんいかがお過ごしでしょうか。

私は、たぶん、副鼻腔炎になっている。そして体温の調整がまったくうまくいっていないため、すぐ汗をかいたり寒くなったりします。

調整のため、今は日光を浴びている。太陽光はすべてを解決する万能薬ですからね。

 

昨日を夜行バスで終えた私は、輝かしい朝ももちろん、夜行バスで迎えた。

カリフォルニアの日の出。そう、ワシントン州を出発した私は、オレゴン州を素通りして、もうカリフォルニア州にいるのだ。

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湿った感じのひとつもない大地。

バスは満タンに人を乗せていて、私は念のため2シートぶんチケットを買っていたためにとても快適に過ごせたが、そうじゃない人は狭い座席で窮屈そうだった。

……窮屈そう?ほんとうに?私が1シートだったら窮屈だったろうと思うだけかもしれない。

じっさい、驚くのが人々の元気さである。

みんな、日が昇るとともにぺちゃくちゃぺちゃくちゃ喋りだす。夜行バスとは思えない、まるで遠足のバス、しかも行きしなのそれである。

夜なかのあいだは、運転手さんが何度も念を押していたのが功を奏してみんな静かだったのだが、7時を過ぎて太陽を浴びるととても活発だ。朝顔か、向日葵か、くったくのない植物のようだ。

そしてもう一つ、アメリカ人というのは実によく物を落とす。行きしなの飛行機でも、明らかにアンバランスにポケットに入れたアイスコーヒーを隣の人が落としていた。("shit!!")

飲み物みたいに落としたら終わりのもの以外も、スマホとかいろいろ、がつんがつん落とす。

バスの車内でふと気づいたら、斜め前のおっさんが、コーヒーを落として逆さにしたまま床に置いていた。隣の列はびしょびしょのべとべとだ。リュックを床に置いていた私は肝を冷やした。そっちの列じゃなくてよかったあ。

あと、アメリカで長距離バスに乗るつもりのある人はぜったいにマスクを持って行ったほうがいい。布マスクのほうが好ましい。なぜなら、車内の乾燥が日本人の許容範囲を超えているからだ。というかアメリカ人でさえコホコホ咳をしている。

布マスクがあれば、お水で濡らしてつければオッケー。それだって2時間くらいで乾いてしまうが、濡らさないより100倍いい。

 

そして9時前にサクラメントに到着。

到着の写真を撮るのを忘れた。

グレイハウンドのバスステーションから、今晩泊まるホステルまでのシティバスを待っていると、話しかけられた。

おっちゃん「☆○*♪+・」

私「?」

「中国人じゃないの?」

「日本人だよ」

「あ〜!コンニチハ〜、私は韓国人だよ」

やっぱり韓国人には、私は韓国人に見えないらしい。

「韓国好き!アンニョンハセヨ!」

「haha〜アンニョンハセヨ〜」

おっちゃんはアメリカに帰化していて、ロサンゼルスに住んでいるらしい。

シアトルには病気のお母さんを尋ねていたんだって。

「チムジルバン好きやねん私!」

「??」

「熱いやつ!みんな汗かきに行くやつ!ドームのやつ!」

「あー!チムジルバンね!」

私もそう言ったはずやのに、やっぱり韓国語の発音ってむつかしい。

「ロサンゼルスにはいっぱいあるよチムジルバン」

まじか。ちょっと行きたい。

おっちゃんは、若い頃アメリカに来て、軍隊に入った。ドイツで戦って、ヨーロッパを見てまわり、またアメリカに戻って会社を起こしたらしい。

自分はもう老いたから韓国に帰りたいけど、娘が韓国語を話せないし、妻もアメリカが好きだから帰れないんだ〜と遠い目で言っていた。

果てしないストーリーだ。想像もできない、彼が持っているのは大きな物語だと思った。

おっちゃんは、ロサンゼルスについたら連絡しな〜、いろいろ見してやるからと電話番号を教えてくれた。テキスト送ったけど返事がないから、もう会えないかもしんない。

 

そしてシティバスに乗り、ホステルのある通りへ。

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土曜日の朝、人がぜんぜんいない。

でも道は綺麗し、緑が美しくて、ほどよく田舎でいい感じの街だ。まったく危険は感じない。

そして着いたホステルはめちゃかっこいい建物。

"HI Sacramento"

HI(Hostelling International) USAという、アメリカ全土でホステルを運営している非営利団体がやってるホステルだ。

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なんか歴史的建造物らしい。

そして、COVIDの関係で3年間閉めていて、4月1日が再オープン初日だそうだ。だからチェックインの時間は15時とかだけれども、誰もいないし入っていいよ!とのことだった。ラッキー✌︎

記念に写真撮らせて!と言われ、いいよ〜!と夜行バス明けでぼろぼろの見た目を撮ってもらった。

 

私のお部屋はバスルームシェアのフルベッドルーム。

お部屋は1人で使えるけども、トイレとシャワーは供用だ。

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かわいー☺️💓

さっそく熱いシャワーを浴びて、服を着替えて部屋を出る。疲れていたけど、今しか観光できないぜ!と思ったためだ。

受付のお姉さんにいろいろ聞いて、今度こそ晴れた空のした意気揚々!ホステルを出る。

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玄関にツツジが植わってた。
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サクラメントでは、ジャズが聴けるらしい。いいな。

 

街に着いたらまずは腹ごしらえだ。ホステルのスタッフが教えてくれた、チキンサンドイッチのお店に向かった。

"NASH & PROPER"

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店員さんが電話しながらお店を開けてたので、流れで入ったために外からの写真がない。

この店員さん、名前はKV。彼がめちゃくちゃフレンドリーで、友達になった。

「NASH & PROPERは来たことある?」

「Never!初めて!サクラメント来たところやねん」

「そうなんや!旅行中?どっから来たん?」

「シアトルからバスで来たよ〜」

「まじか!長旅やろ!どこの国から来たん?」

「日本!」

「まじか!日本人の友達がおるねんおれには!」

そこから、夜叉坊さんという名前の、彼の友達のファイター(今調べたらWikipediaあった)の動画、彼の試合のために行ったロングビーチへの旅の写真、とかいろいろ見せてくれて、「こんばん暇なら遊びに行こうよ!」とまで言ってくれた。

そして注文に迷ってたら、「オッケー、俺が美味しいもんをつくったる!」と言って厨房に引っ込み、「5、6分でできるからな!」「音楽かけるか??なにが好きや??」と訊いてくれもした。

私はポップが好きなので、でも、ぜったいにKVはそうじゃないだろうなと思いながら

「Whatever...pop? or something??(なんでもいいよ!ポップとかかな……?)」と答えた。

「ポップね、オッケー」と言いながら彼がかけたのは当然重めのヒップホップだった。

たぶんお喋りなほうだろうに、キッチンに入ってテキパキ働くときは喋らず、手を動かす仕事人だったのできっととてもいい人なんだろうなと思いながら待った。

他にお客さんが来て、それを捌きつつ私のチキンサンドイッチを仕上げ、「ちょっと待っててよ〜」と彼は言った。

私は当然支払いのことだと思って、オッケー!と笑顔で待った。

するとキッチンから声。「スペシャルを作ってるからな!ちょっと待っててな!」

もうサンドイッチは出来上がってるのに??とはてなを浮かべて待っていると、f:id:nico-fuumi:20230403040337j:image

「はいどうぞ!秘密ね!」

なんとワッフルだ、しかもたっぷりのバターとシロップもつけてくれた。

「わー!ありがとーーー!!」

「いえいえ!」

「で、まだ私お金払ってないけど……」

首を振るKV。

「いやいや、だってそんなん!」

「いいって!」

「えーー!!ありがとう!!!😳😳」

くれた!!!特大サンドイッチとポテト、ダイエットペプシにシークレットワッフルまで😳😳😳

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そして、明日が早いため今晩は遊べないと断って、インスタのIDと日本の電話番号を知らせてお店を出た。

今年の末に日本にくるらしい。恩返しをしなきゃなあ。

ほんまにめちゃくちゃいい人そうやった。
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そして、公園で食べる。あたたかい。晴れてるし気分がよい。ホームレスの人が多いけど。

チキンサンドイッチは素晴らしく美味しい。香ばしく焼いたバンズに、たっぷりのオーロラっぽいソース、刻みキャベツとフレッシュなオニオン、そして大きな大きなホットフライドチキンが2つも!挟まっている。"(Are you a fan of spicy??"=辛いの好き?に"I am!!"と答えたから程よく辛いチキンがスーパーナイスだ!)

旺盛にもぐもぐ食べていると、女の人が話しかけてきた。

「素敵な髪型ね」

「ありがとう!」

「あなたくらいまで伸ばすにはどのくらいかかるかな?私、日光を浴びたらすぐに髪が伸びるの」

ちょっと夢見心地な感じのレディだ。

「じゃあすぐじゃない?綺麗な髪の毛の色だね」

「ありがとう、子どもを産んでからこの色になったの。

 あなた口の周りソースだらけよ」

「Haha、口が小さすぎていつもそうなるの」

私はハンバーガーとか齧り付く系はまじで口の周り汚くしないと食べられない。

「ここ、ここ、ここ」とタッチするゲームみたいについてる場所を教えてくれるレディ。

しまいに、「貸して」とナフキンをとって拭いてくれた。

「ありがとう〜」

親切なレディだが、最後の言葉がちょっと怖かった。

「この公園にいるのは悪人ばかりだからね、あなたが傷つけられたら私が守ってあげるわ」

にっこり。

ちょ、ちょっと怖っ!!

「ありがとう😊」

そしてレディはどこかへ去った。phew!!😳💦

 

気を取り直して、とてもじゃないけど食べきれなかったワッフルを提げて、オールドサクラメントという観光地へ歩みを向ける。

サクラメントという街は、ゴールドラッシュで栄えた鉄道の街なのだそうだ。

オールドサクラメントは、当時の街並みが残っているか再現してあるかで、人気らしい。

受付の女性のいう通り進んで、少し賑やかな通りに出る。

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なにかはわからんけど立派〜


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そして、クラブミュージックがどぅんどぅん溢れ出るスタジアム。

なにが起こってるのかはちょっとわからなかったけど、なんかたぶんフェスみたいなことが行われてるのだと思う。

お腹いっぱいすぎて歩みも、頭の動きも鈍い。

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サクラメント来て初の日本人を見かけた。動画で見た夜叉坊さん以外の。

4人組で、きっと留学先から旅行に来てるんだろうなという雰囲気。

勝手にちょっと嬉しかったけど顔には出さずにいたよ。

そして急に現れるマインクラフトの建物。

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なんか異様じゃない?

 

で、やっぱり夜行バス明けと副鼻腔炎でとても疲れたので、宿に戻って寝た。

ひたすら寝た。帰りにりんごとか買ったけど、まったくお腹空かない。

アメリカのいいところ、一人前が多すぎて1日1食で済むところ。

サクラメントでゆいいつピンを立ててたフレンチトーストも食べたかったけど。まあよし!KVのワッフルも冷蔵庫にまだあるし!

かわいいお部屋でふかふかのベッドで、ひたすら寝て終えた4月1日でした💫

 

明日はふたたびバスに乗ってサンフランシスコだ。

でも3時間、ほんの3時間だ。イージー

サンフランシスコでは3泊するので、少しゆっくりできる。着いたら美味しいもん食べよーっと!

 

Bye👋