Day13
Hi guys!! How are you doing??
Me?? I am pretty sure that I gained weight.
今日はCOVIDのPCRテストを受けがてら、ダウンタウンに行って観光をします!
今年の韓国旅行で痛いほど身に染みたbull shitな決まり(帰国時、知らなくて空港で足止めを食らったのだ)。
「日本に入国するにはワクチン3回接種証明書か、PCR検査の陰性証明(3日以内)が要る」!!!
ワクチンを2回しか接種してない私は、ロサンゼルスでPCR検査を受ける必要がある。
ロサンゼルスで?PCR検査??はあ???
ホステルのルームメイトたちも「はあ?大変やねえ〜」って感じやった。
PCR検査を必須とするなら全員にそうすれば?としか思わない。ワクチン3回打ってても2回打っててもコロナにはなるっつーの!
という憤りを押し込めて、みんなで朝ごはんを食べてから(メインがマフィンだった)、出発。
今日も晴れている。
というか、11:50のテストを予約し、検査場のクローズは12時ちょうど。
私の到着予定時間は12:03。ギリギリアウト。
でもまあ行ってみよう無理やったら他探そう、と、サンタモニカからはるばるバスで2時間かけてダウンタウンへ。
検査場に着くと、検査員の人がいままさに門を締めているところだった。
「ま、ま、まって!11:50の予約なんやけど!」
すでに12:10だ。
「もうむりかなあ………?」
「うん今締めてるし…………おっけ、入って、テストしてあげる」
「ああありがとう〜!!!!」
入れてくれた。
そして鼻にめんぼうを突っ込んでもらって「結果は24時間後ね!」。
「まじでありがとうハブアグッデイ!」
助かった。ほんまに助かった。よく考えたらこれ逃したらテストのお金もっと高くなったし(ただでさえ12,000円くらいした)、時間も嫌な感じにぎりぎりになってた。
ありがとうお姉さんまじで!!!
PCR検査場の周りは超ラテンネイバーフッド。お店もぜんぶスペイン語。
そしてなんかメキシコっぽい広場もある。
このへんで、楽器弾いてるラテンおっちゃんに喋りかけられた。
まじで私はこの手の言葉に弱い。ベニスビーチでも、自作CDを配ってる人に「ヘイプリティガール」と呼びかけられて思わず立ち止まってしまった。
ふだんの生活で男の人に褒められることがないもので、アメリカのフランクなそういう言葉にいちいち反応してしまう。なんの意味もないというのに。
反応してしまったことに照れて、「バス乗りたいねんバスどこか知ってる?」とあたかも情報が欲しかった人ですよという顔をして訊いた。
おっちゃん、丁寧に教えてくれて、「いつでも電話しな!朝でも夜でも!」と名刺をくれた。
そしてバスに乗ってダウンタウンの中心部へ。
窓辺に見えるリトルトーキョー。
5年前に来たときにはこの、ダブルツリーに泊まった。ヒルトンだったんだなあ。
今の宿の10倍くらいするんだろうか。そんなにはしないかな。当時ロサンゼルスに行かせてくれたママに感謝。一緒に来てくれた友達にも。
あのときは何で移動したのか、あんまり覚えてないけど、ほとんどウーバーを使ったような気がする。こんなに円安じゃなかったから、ウーバーも高くなかった。バスなんて今でも複雑だと思うのに、Googleマップが今ほど発達してなかった当時はぜったいに乗れないはず。
ましてや英語、あんなにまったく、わからなかったのだから。スタバでコーヒーを注文するのにもどきまぎわくわくしていた。
あの頃よりもはるかに言葉がわかる今、物事はアメリカでとても簡単になった。スムーズになった。英語がわかる人には、みんな平等に接してくれる。
ダウンタウンを少し歩いて、既になんか疲れていた私は、お金を少し両替してからグランドセントラルマーケットに向かった。
5年前も来たところだ。
象徴的なネオン。
今も昔もたくさんの人で賑わっている。
私はオフコース、タコスを食べることにした。
ラテンの人がいっぱい並んでるから美味しいのかな〜と思ってここにした。
ミックスカルニタスと、牛タン!
あと、メキシカンビール。
美味しかったけど、サルサがなかった……。なかったし、チポトレ(北米のメキシコ料理ファストフードチェーン店)のほうが私は好きだ。しかも高いし。
観光地やししゃーないね!
ちょっと見て回る。マーケットなので、フルーツも売ってる。かわいい。
このジュース屋さん、
たしか5年前はパン屋さんで、壁にもたくさん飾りのパンが立てかけられてた。
隣のエッグスラットという卵料理屋さんの列に並んでいたから、覚えてる。
私はそのパン屋さんの店員さん(ブロンドの若い女性)が、お客さんとフランクに話し、やはりハブアグッデイ!と送り出すのを見て、ウェスタンカルチャーに猛烈に憧れたのだ。
こんなふうになれたら、と思った。こんなふうに機嫌よくみんなに笑顔を向ける文化に自分も入れてもらえたら、と。だから英語を学ぶきっかけのうちのひとつが、ここ、グランドセントラルマーケットと言ってもいい。
そこから留学に行って、コミュニケーション能力が上がったね!と言ってもらえることが増えた。げんに今、ご機嫌に人々と話している。現地の人ほどじゃもちろんないけど、"日本人にしては"うまく。
マーケットを出て、ブルーボトルコーヒーでアーモンドモカ(不味かった、まじで)を飲みながらブログを書く。
お店にはなぜかコリアンのお客さんばかりで、韓国語であふれていた。
ブルーボトルだけじゃなくても、街ではよくコリアンを見かける。アジア人の多くは中国人かフィリピン人、そして次にコリアン。
日本人はまったくと言っていいほど見かけない。国の力が表れてるんじゃないかなあと思った。アメリカに住むにはお金とスキルが要る。それを持ってる人の数の問題なのかも。ホステルで会った人も日本人を街で見ないといっていた。
で、マーケットの裏のエンジェルフライトという名前の、急な坂を登るための短い電車。
5年前は早朝、わくわくしながら乗った。友達にいっぱい写真も撮ってもらった。今日は乗らない!見るだけ!
ここもララランドの撮影場所のひとつなのだ。ふたりのいちばんいいとき、ふたりの関係にとっての夏のあいだに訪れたデートスポット。ここでふたりはロマンチックなキスをする!
降りてから、タップダンスの靴を履いたふたりは軽やかにステップを踏む。電車の操縦士が笑いかける。街がふたりを祝福している。ダイジェスト的にシーンが変わるがそのひとつひとつなにもかも、美しくてかわいくてロマンチックなのだ。
観光客に大人気のエンジェルフライトを後にして、私は今日の目的のひとつ、ミュージアムに向かう。
乗ってみたかったレンタルバイクを、レンタルしてみる。
わりと乗りにくい自転車だった。てか誰も乗ってる人見なかったし。
メトロがやってるみたいやから、母体が大きいからいいんやろうけど、採算取れてんのかな?
チャリをかっ飛ばす。スカートの日だったから、はためかせながら。
アジア人のいない地域で、しかもメトロチャリを乗っている日本人は恐ろしく目立った。たくさんの人と目が合った。
しばらく走るとコリアンタウン。似た顔が増えてちょっと安心。
おもいきり逆光やけどコリアンのキリスト教会。
韓国ってキリスト教信者が多いもんね。アメリカにも馴染みやすいのかな?
このコリアンタウンはめちゃくちゃ広かった。日本のコリアンタウンみたいに観光地化してなくて、韓国人の生活があって韓国人の街がある、って感じ。サンフランシスコのチャイナタウンを見たときも思ったけど、祖国から離れた土地で単純に生きるために集結した人々の住む場所という感じだ。
40分くらい漕ぎにくい自転車を漕いで、いい加減疲れた。
めちゃくちゃ住宅街。
このなかにララランドの主人公・ミアのような女優志望の女の子たちが住んでてもおかしくない、というかじっさい住んでるかもなんやもんなあ〜。と思うとただの住宅街でも通るとわくわくする。
ものごとのいちいちにストーリーのある街だ。
自転車を降りてバスに乗り、18時まえにようやくミュージアムに到達。
"Academy Musium of Motion Pictures"、映画のミュージアムだ。
ゴッドファーザーのコーナーがあるってさ!嬉しい!
ゴッドファーザーのゴッドファーザー役、マーロンブランドがお年寄りに見えるために口に詰め物をしたのは有名な話だ。
でも詰め物、こんなに左右非対称やったなんてね!
カサブランカとかビートルジュースとかゴッドファーザーとかいろんな映画をつかって、ダイレクションや衣装選びヘアデザイン、題材選びや舞台セット、背景など、いろんな側面から映画の裏側をみせてくれるミュージアムだった。
ぜんぜん時間足りなかった。2時間じゃ足りない、3時間は要った。
なかでも見入ってしまったのが、オスカーの授賞式と、ゴッドファーザーのアルパチーノ。
オスカーの授賞式のコーナーでは、年ごとの授賞の様子がこま切れに流されていた。近年ではアジアンやクィアの女性、聴覚障害者の人のそれが流されていて、ちょっと涙ぐんでしまった。
やっぱり物事を自分の身体で、言葉で表情で、表現する仕事の人たちが涙ながらになにかをスピーチすると必要以上にこちらも感情豊かに受け取ってしまう。ほんとに10秒〜1分のそれぞれ短い登壇なのだが、夢中で観ちゃった。
あと、ゴッドファーザーのコーナーのアルパチーノ。最終オーデションが行われている映像で、主人公マイケルを他の人も演じている。でもアルパチーノ!!!!彼の眼力と冷酷そうな表情は桁違いだった!!!
オーデション、読み合わせ、そして本番と順番に流れるのだけど、なんか感動してしまった。かっこよすぎるし、説得力がとにかくありすぎる。
ゴッドファーザー観た人は覚えてる?はじめのシーンでマイケルってなんでもなかった、ただの大人しい末っ子やったのにさ。どんどん力を持っていくさまがアルパチーノよすぎ。また帰国したらゴッドファーザー観よっと。と思った。
そう、とにかく映画を観たくなった!
映画に関わるたくさんの人や歴史、背景や努力が少しだけ垣間見れるミュージアムだった。
もっといろんな映画観なきゃなあ。
そして私の結婚式の理想というのは、実はゴッドファーザーからきている。あのオープニング今さらやけどめちゃいかしてる、いっさい色褪せない。
時刻は20時すぎ。サンタモニカにつくのは21時を過ぎる。日が暮れて外にいるのは今回初めてだ。
濃い色の空。
バスで「なんか外、きれいなとこやなあ」と思ったら、
ビバリーヒルズだった。たくさんのブランドショップが並んでいて、お上品な街っぽかった。
サンタモニカに着いて、もう21時を回っていてどこも閉まっていた………とかは関係なくチポトレ。
怪しげなのは手ぶれもあるけど、暗すぎのせいもある……。
じつは明日はイースター。明日お店閉めるからなんもかもあんまりないねん!それでもいい?と言われて承諾。他にどこもいけないもの……。
チポトレテイクアウト、かわいい。
それにしてもサルサもないってさ!ぷん
これで3ドルしない。安い!しかも美味しい。
ホステルに帰って、自分のサルサをかけて食べた。
1人で外の席に座って食べていると、顔見知りのアフリカ系アメリカンの男性が声をかけてくれた。
「昨日はみんなと一緒やったのに今日はひとりぼっち?」
それからその人とたくさん話した。
ダレルはたぶん結構年上、ロサンゼルス出身でいろんなところで英語教師とかをしていた。今はパイロットになる勉強中。
英語の先生をしていただけもあって、辛抱強く私の話を聴いてくれた。いろいろ質問して私が話しやすいように。
文化の話で、私はやっぱり日本文化がいかにクローズドか、アメリカがいかにオープンかを話した。ダレルは上海にいたことがあるので、わかるわかると聴いてくれた。
「結婚してるの?」と訊かれ、私もそれを訊かれるような年かあ〜と思いながらノーと答えたら、
「なんで?」と質問。
「なんでって………モテないから!笑笑」
「You are beautifulなのにね、なんでだと思うん?」
「たぶん………私は強すぎるかな?日本人男性にとって?」
「そうだね〜、背も高いしね、オープンだしアジア人の好みではなさそうだね、外国人と付き合ったほうがいいんだろうね君は」
やっぱりそうかあ〜。まあ、"強すぎる"以外にもいろいろ問題はあるんやけどな。
あと、「ウェスタンカルチャーが好きならこっちに住めばいい。君は日本語も英語も話せるんだから」とダレルは言った。
「こっちで日本語を教えたらいいじゃん」と。
簡単に言うよなあ〜と思ったけど、物事はやってしまえば簡単なのは今回の旅で経験した通りだ。もちろんたくさん焦ったり困ったりもしたけど、何事も結局はなんとなくうまくいっている。
もしアメリカか、カナダかどこかに移り住んでも、たぶんなんとなくうまくは行くのだろう、大変だろうけど。
考えてみなよ、とダレルは言った。26歳はまだ若いよ、とも。
そしてあとから来たニューヨーク出身の女の人も加わったりして、24時前くらいまで話した。
「君のラストデイやのにもう寝るの?」と言われたけど疲れてた。疲れがとれへん!
ホステルってぜんぜん私はオッケーなんやけど、知らん間にめちゃくちゃ消耗してるんかも。つねに人がいて、ご機嫌でいる必要もあるし。
お部屋に戻ると当たり前に真っ暗。消灯は自然に起こる。はんぶんくらいがベッドにいたら「消してええか?」と誰からともなく電気は消される。
真っ暗ななかちょびっと出発の用意をして、シャワーを浴びて寝た。
明日は、最後にララランドのシューティングスポットへ行く!フライトがAM1時なのでとにかく時間がある。
スポットが、エアポートよりも南にあって、ホステルとは真逆。荷物を預けても戻られない。だから預けず8キロ背負って歩くぞ〜!これ以上疲れてもあとは帰るだけだ!!
Bye👋