旅にグレイハウンド

西海岸をグレイハウンドで行く

2024.07.26 ホーチミン-ベトナム❶

 

 

しんちゃおしんちゃお〜!

今日は、最終日!名残惜しすぎる………。でも、まだまだおりたい!って駄々こねる気持ちはなくて、でもまたぜったい来る、と思ってる。なぜって、疲れた!!!!!

思うのが、都市間を移動するような旅行するなら、中日を作らないといかんなということ。なーんにもしない日を。だって旅行中、思ったより脳みそって回転してる。なんでもなく歩くときだって、たとえば歩きにくい道、車道に降りるか?水たまりを飛び越えるか?そんなことにだって少し神経を使って、車道に降りるとき後ろから来るバイクに気をつけて振り返る一瞬の「うし!」や、水たまりを飛び越える一瞬の「そいや!」が積み重なる。無意識に疲れているので、思いっきり休んでやらないと休まらんらしい、神経が。

さて最終日なので早起き、6時……が無理で………6時半……眠くて………6時45分に起床。歯を磨く。綺麗なホテルなんやけど、少しの時間を空けてルームを覗くと必ず5〜10匹の羽虫が死んでいる。どこから来て、そしてどうして死ぬのだろう。どこから来たかよりも、どうして死ぬかのほうが気になる。

 

鏡を見る。旅行初日には、日本にいるときと変わらないメイクをしてたけど、日を追うごとに薄くなった。なんかメイクが濃いと不自然に見えるからだ。そもそも馴染んでないんやけど、もっと浮いてる場違いな存在になるような。自分が主張すべきでないのに、スポットライトを盛んに自分に当てようとする矛盾が浮き彫りになるからかな。

旅をするとき、主役は誰だと思う?感じる私の主体はつねに大事だけど、その場所を台無しにしてしまうような個人ってしばしば他人に不快感を与えないかな。まあ、異物感でガン見されながら歩いてるんやけどさ。

 

7時過ぎにホテルを出た。ベトナムに旅行してたら、6時から動き出して普通って感じだ。社会が動き出すのが早い。逆に静寂が欲しいなら、4時くらいから動き出すしかないだろう。

 

さて、もうキャッシュがない。2万と7,500ドン(≒164円)しかない。空港へはバスで行くつもりなので、運賃の5,000ドン(≒30円)は残しておかないといけない。

2万ドン(≒121円)で買える朝ごはんを探すか、カードの使えるお店で朝ごはんを食べるか。

とりあえず歩き出す。ホテルの前のかわいい色🩵💛の建物も、このお花も見納めかあ。

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空を見てると、白い鳩が2羽、どこかから飛んできて電柱に止まった。なんか縁起いい。

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ホーチミンの人たちは、超犬派。猫を見かけることは少なかった。ハノイでは、どっちもいたけど。

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私は筋金入りの犬派やから、ベトナムの人とは気が合いそう。

犬は顔の種類にかかわらず胴長短足

 

朝7時半の通勤ラッシュ。

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そしてそれを待ち構えるように、道端に出てるおばちゃんのバインミー屋さん。
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少し裏道に入ると、退屈な都会の景色の裂け目に、ローカルがある。

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そして、家庭的なエリアに、いえーい!

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なけなし、20,000ドン(≒121円)のバインミー

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てきぱきした若い女性が、ふたつ隣の同じ名前のカフェに案内してくれた。経営が同じらしかった。カフェの前には立派なエスプレッソマシンがあった。席に着いた私に、笑顔でお茶も出してくれた。

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甘いんかな?と構えて飲んだら、薄い中国茶みたいで飲みやすく、おいしかった。

次々やってくるおじさんカスタマーたち、みなコーヒーとバインミーを注文している。にもかかわらずみんなにお茶を出していた。

女性は、軒先に出したエスプレッソマシンでコーヒーをつくったり、客と話したり、バインミー屋さんの おばあちゃんを急かしたり、きらきらしながらてきぱき働いていた。たぶんこの地域のアイドルだ。彼女とおばあちゃんのやり取りを聞いて、おじさんたちが笑う。

そういえば ここのバインミーはめちゃくちゃ辛かった。ホーチミンで他に食べてないからわかんないけど、地域性ではないんかな?

 

今さらながらバインミーの魅力は、まずぱりぱりのフランスパン。どのお店もまるまるした明るいひなたの色のパンを店頭に並べているけど、どこかにそれ専用に売るお店があるんだろうか。パンばかりをいっぱいにビニール袋に詰めてお店に帰ってくるバイクを見たことがあるけど。

そして中身。数種類のお肉やパテ、しゃきしゃきした生野菜、酢漬けの野菜のアクセント、香菜の香り。いろんな味、食感が一度に して、否応なく満足してしまう。

齧った後で申し訳ないけど、齧ってからしか見えない隠れたところに、具がたくさん入ってるのは、形骸的で見た目さえ"美味しそう"なら よいとされる日本の食の一部の流れとは真逆。

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いろんなものが入ってるからこそ、作り手のおばちゃんの技術が必要なんやろうな。ぜんぶをまとめ上げるおばちゃんのサンド技術が。

 

腹ごしらえが済み、まだ8時。かねてから飛行機に乗るとき寒かったので、長袖の服を買いたい。それで、ホテルを出る時に受付の人に訊いていた。

「観光客ばっかの市場には行きたくなくて、ローカルの人、あなたが普段買い物するお店でフーディーみたいな服が買いたいんやけど、どこかおすすめはある?」

質問もウザいし、指定も多い客である。

すると受付の女性は、「ん〜、私たちは普段お店で服を買わないの」と衝撃の事実を口にした。「ぜんぶ、この日用品とかのサイトで買うの」と。それは記憶が正しければ、きのうNhiがコーヒーの値段を調べてくれたアプリと同じに見えた。黄色いアプリ。

受付の女性は回答に困っていて、急がせるのも申し訳なくなったので、「ごめんけどじゃあ、もし調べがついたら(?)WhatsAppに送ってくれる?」と言ってホテルを出たのだった。それでべつに連絡をくれなくてもいいかなと思った。

 

けど、バインミーを食べ終わってからスマホを見るとちゃんと連絡が来ていた。市の中心地から川を渡った東側、歩くと今いる場所から1時間くらいかかる場所にそのお店はあるという。幸いにも、バインミーを食べるため、市の北部、観光の中心地から離れ始めていたので、ちょうどいいし歩くことにした。

橋に近づいて、あることを思いついた。

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そうか、街が都会すぎておもしろくなかったけど、簡単だ、川を渡ればいいんだった。

どんな都市も、大きな川に隣接している。というより、川のあるところに文明、文化が生まれるのだ。川がすべてを運び、水がすべてを穣らせるから。そしてときどき、とくに発展途上国では、川を境にがらっと雰囲気が変わる。だから川の近くが危ない地域になることもあるんだろうけど。

私はなぜかこれを知っていた。なんで知ってたんやろう。前世は旅人やったんかなあ。

橋の上ではパイナップルやココナツが売られている。

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てか渡り始める前にバイクのおっちゃんが橋のたもとで立ちションしてるの見て「おいおい」と思った。「川がすぐそばにあるんやから水辺に降りたらいいんちゃうん」と。それもあんまり行儀のいい考えではないけど。田舎で親戚がため池にトイレしてたのを思い出して……。

 

橋を渡り終えると、期待通り、背の低い建物、ごみごみした道路、軒先に出る人たち、さまざまなものの専門店。雰囲気ががらっと変わる。交通量は市の中心地となんら変わりなくクレイジーなのに、街が取り繕っていない。

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商店が建物同士に隙間なんて空けずに並ぶ、バイクのサドルだけを売るお店、鍵をつくるお店、ナットのお店、バイク修理のお店、配線のお店……合間に、ベーカリーやご飯屋さんが挟まっていて、やはり朝から大盛況だ。

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犬がはみ出している商店の前に行く

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と、予想外にたくさんで幸せな気持ち なた🐕❣️

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1匹はみ出してて危なかったので、私はなんとなく「車道に出たらあかんよ」とひらひら手を動かしたのだが、おばちゃんが出てきて手招きするだけでその犬は戻って行った。私が笑うとおばちゃんも笑って、隣のお店のおばちゃんも笑ってた。

 

私は、アジアンスマイルについてこの旅を通してずっと考えていたが、ホーチミンの観光地の外に出てきて、やっぱりもっと考えた。アジアンスマイルってなんなんやろう。向けられるとどうして心を少し破られるみたいな気持ちになるんだろう。

 

 

大都会のなかではふつうの外国人も、このエリアにくる人は少ないらしい。ハノイやハイフォンで歩くときみたいに、奇特なものを見る目で見られた。

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電気系のお店から、見たことない鶏が出てきたのでびっくりして言葉を失った。

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見た目は完全に成鳥やのに、大きさがめちゃくちゃ小さい!!!ちょっとこわい!!!
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しかも店内にいっぱいおる!!!!

世界には自分の知らないことがまだまだたくさんあって、イキらずに済むので助かる。私が知ってることなんてまだまだ一部だ。未知に触れるたびもっともっと知りたいと思う。

 

トイレに行きたくなったので、カフェへ。もうお金がないから確実にカードの使えそうなところ。

ハノイでもお世話になったTHE COFFEE HOUSEがふと現れたので飛び込む。

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そんでハイフォンとホーチミンにてちょくちょく見かけるこれ

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長細いやつちょっと気になる。バインミー、クエ、って書いてる。麩みたいでいまいち食欲がわかないので手をつけてないけど。そして今回も辞退。

 

ハノイのザコーヒーハウスはベトナム語のシティポップみたいな心地いいBGMが鳴っててよかったけど、ここは無音。ベトナムの人って音楽嫌いか??

"Sua"がコンデンスミルク入りだとホテル近くのコーヒーショップのお兄さんに習ったので、「ベトナムコーヒー、スア、ください!」と注文した。

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いつでも美味しいベトナムコーヒー 39,000ドン(≒237円)。カードで買ったから、手数料5%くらい上乗せされてるんかな。

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広場には、大きな教会が建っている。仏教の国というイメージが強いし、宗教的に閉鎖的なんだろうと思っていて、立派な教会があるのが不思議だった。でも、フランスの植民地だったんだから、教会があるのは当たり前かあ〜と思い直した。地域の人たちの信仰はどうなんだろう?お寺に通う人は見れど、教会に通う人はついぞ見なかったな。曜日や時間の関係かな?

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教会の前でも商店。Grabの年季が入ったパラソルがあったので、おもしろいなと思った。

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宣伝のためにGrabがパラソルを無料配布したなら、ベトナムのことわかりすぎやなって。でも雨の多い国のピックアップスポットとしてサービス開始時に設置したのが流用されてるのかもしれない。どっちにしろ、Grabはシンガポールの会社だという。東南アジアでやる商売として最高にセンスがある。

 

 

さっきまでメカニカルな商店ばっかりだったのが、だんだんと食べ物のお店が多くなる。

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お豆腐がわりと売られてた!

魚介類や肉類、野菜類入り乱れ。エリアは生活の延長線上に、自然と市場になる。

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お魚はスーパー新鮮、生きたまま盥でびちびち跳ねている。カエルを盛んに食べる地域なようで、皮を剥ぐ前のも剥いだ後のもたくさんあった。ハノイの市場にはなかったな。鰻みたいなぬめぬめした長いお魚があって、こわごわ眺めてたらお店の男の人が笑ってた。タニシみたいのが盥から1匹脱走してた。傷つかないように1匹ずつ布で縛られた蟹。海老の頭を落としていくおじさん。塩漬けにするんだろうか。

お肉も新鮮そうやけど、木の机にそのまま精肉されたものがどんと置いてあって、お客さんも素手で触ってる。豚肉のどっしりした塊が並ぶ。鶏は、皮を剥いでまるままが綺麗にされて置かれている。豚を解体してぜんぶ売ってるお店があった。原型の残る顔、洗われた内臓が白く輝いていた。

リアカーに積まれたにんにくは一粒一粒使いやすいように量り売りされてた。見たことある玉ねぎや見たことない野菜が入り乱れている。電車に乗ってると、田んぼは見かけたけど畑って見なかったな。少し遠くからきてるんだろうか。

こう書いてみて、気づくのが、全てが地産地消でしかありえないってことだ。新鮮でどこから来たのかクリアな食材を、いっぱいの香菜で食べるんだからそりゃ、ベトナムの人は朝から元気なはずだ。市場がお店をやってる人専用じゃなくて、みんながあふれて元気な街の、住人は元気に決まってる。

 

なんか変な癖があって、私は市場を見ると泣いてしまう。そこに確実にある生活のことを考えると、鼻の奥がつんとなる。それぞれの生活。ぜったいに私が生きることのない生活。積み重ねられた文化、習慣、歴史の結果として歩き笑い話す人々。この景色だ、この景色、匂い、喧騒。これを見るために旅をすると言っても過言ではない。そう思うともうつんと泣ける。素晴らしいものの結晶に思いを馳せて。

さいきん美味しいものを食べたらなによりappreciation(感謝?傾倒?)を感じるのもこのせいかもしれない。

 

 

市場の先に、公園があった。外の喧騒が嘘のように静かでのんびりしている。

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奥に、お寺の入り口があるのが見えた。ベトナムでは、短パンだとお寺や廟に入れない。公園は入っていいかな、と、掃き掃除をしているおじさんに話しかけた。

「でぃす、しょーと、アラウンド、おっけい?」なんとか身振りで伝えると、くるくる、オッケー、お寺、ダメ、と身振りで伝えてくれた。整備された公園を歩く。

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おじいさんが、英語で話しかけてきた。

「どこのひと?」「日本です」「私ね、86歳」と、帽子を脱いで白髪を見せてくれる。「ええ!若く見えますね」「そう、そう」「80代には見えないな」「私、英語少し喋れる」「うん、少しでもめっちゃいいですね」と、喋っていた、ら、途中でふらーっとどこかに行った。

たしかに英語を話す、観光業でないベトナム人は珍しいように感じる。なにか 英語と関わる機会があったに違いない。80代なら、第二次大戦の終わり、フランス・日本からの独立やベトナム戦争まるまる経験してることになる。もう少し話せればよかったけど、占領してた側の国の人が、されてた側の国の人と戦時のことを話すのはあまりに難易度が高い。

 

公園の奥のお寺は、私の好きなものぜんぶが詰め込まれていた。

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鳳凰、龍、モザイクタイル、お花のモチーフ、屋根の派手な装飾、ぜんぶど真ん中すぎてまた泣いた。

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1937年、第二次大戦よりも前からある!!?ベトナム共和国の首都で戦火をまぬかれて残ってくれてありがとう。
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「くう、かっこよすぎる」「やばい、好きすぎる」と言いながら周りをぐるぐる回って写真を撮った。

地元の若者もカメラを持ってやってきていたので、有名なのかもしれない。

行脚の果てにこんなリワードが待ってたなんてと思うと、すごく嬉しくなった。

 

 

関係ないけど、一晩明けて考えると、昨日の日本語喋るおっちゃんは、極悪人ではなかったのかも。ただの少し小遣い稼ぎ程度の人のいいおっちゃんやったんかも、と思った。だってずっと人のいい顔で笑って、頑なに もうついていかない という私に、残念そうに握手して、ばいばいした後も道路から笑顔で手を振ってはった。あんなに過剰に反応することなかったな。あそこで引き上げたのは正しい判断だったとは思うけど、そんなに嫌な経験てわけでもないっぽい。

 

 

お寺の公園から少し歩くと、また味気ない都会になった。空港への道に出たのかな?

なのでGrabでバイタクを呼び、ホテルの人に教えてもらった洋服屋さんまでひとっとびした。

Grabは、クレジットカードを登録できるので、支払い方法をカードに設定しておくと ほんまに乗り込んで降りるだけになる。現金持ってたらそれで払った方が、カード会社から手数料取られない分安いけど。

総合病院みたいな施設や、政府系の施設が並び、その間にお昼ご飯を出すお店がぽつぽつあってみんなご飯を食べてる大通り。

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これ、ホーチミンで遭遇頻度高かった看板。f:id:nico-fuumi:20240729034142j:image

歯が真っ白で男前の人が広告塔。アイドルとかかなあ?

どうでもいいけど、帽子被りながらバイタクのヘルメット被るからこれ。

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間違ってるよな?間違ってるよって言ってくれる人1人もおらんかったけど。

バイクは大通りを巧みにじぐざぐ滑走する。また街並みが変わって、雑居ビルが立ち並ぶ通りへ。だいたいが2階までに店舗が入り、2〜3階以上は人んち。うわあ、どんな生活なんだろう。電車の車窓から、1階に住む人たちの部屋は盗みみたけど。祭壇があり、テレビがあって、ちゃぶ台があり風通しがよさそうだった。

マンションとかアパートってそこはかとなく都会の匂いのする言葉に感じる。ときどき、2階のバルコニーに放り出された脚が見えるけど。トイレとかどうなってんのかな。ドアはどんなふうについているのかな。階数の違う人とも知り合いなのかな、きっとそうだろう。隣に住む人の顔さえ知らないなんて不自然、起こり得ないほど密着した近所付き合いに決まってる。

 

バイタクに乗ってると、目や鼻が痛んだ。今日はベトナムに来て初めて、1滴も雨の降らない日。毎日、夕方になるとぱらぱら雨が降ったので、大気に散らばる汚染物質が地面に落ちて流されてたのかな。雨が降らないと、てきめん痛む呼吸器に、大気汚染の深刻さを知る。

 

ふと後部座席から後ろを振り返ると、

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Awwwwww🥺❣️

トイプーちゃん、めちゃくちゃ行儀良くお姉さんの脚の間に収まってる。スマホ指して、ワンちゃん指して、👍?てして眉毛上げてお姉さん見たら、うんうんと頷いてくれたので撮った。信号待ちでのひととき。

 

 

とても長くなっているから いったん分ける!