旅にグレイハウンド

西海岸をグレイハウンドで行く

2023.4.7 ロサンゼルス-アメリカ合衆国

 

 

 

Day12

 

Hey guys!! What's up??

I hope you guys are doing great!!

 

今日は、昨日の夜急きょ決まったように、ルームメイトと、レイクハリウッドパークにハリウッドサインを見に行きます!

 

の前に、「朝7時に起きて朝食ね!」の言葉通り起床。

昨夜は2人は飲みに行ってたみたいなので、ぜったい起きひんわ……とたかをくくっていた私は7:30にアラームをかけていた。

しかし2人ともちゃんと起きてシャワーを浴びている……私がいちばんのろのろ起きだしてのそのそ用意をした。

ぐええと言いながら起き、みんなで朝ごはんへ。

 

HIロサンゼルスの朝ごはんは、

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奥からインスタントオートミール、ベーグル、サワークリーム、バター、オレンジジュースとバナナ。

ジュースがあるのはかなり嬉しい!
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ベーグルには両側から切り込みが入っていて、真ん中だけ繋がっている。そこにバターをふんだんに塗ってあっためる。

アマンダとジュリアが炒り卵を作っていて、ちょっとくれたので、片側にはそれを挟み、もう片側にはクリームチーズを塗って食べた。シンプルイズザベスト、バターまみれのパンより美味しいものってあんまりない。

バナナは食べきれなくてリュックへ。

 

そして、フロントに荷物を預けると言うジュリアを、アマンダと2人でロビーで待った。

アマンダはリオデジャネイロ出身の23歳。真顔の率が高くてお姉さん肌。英語がそんなにペラペラじゃないから私と喋る速度が同じくらいで話しやすい。ベビーシッターとしてシカゴに住んでいて、いまはシッターをしてるファミリーがカリフォルニアでバケーション中なので自分も来たそうだ。

アメリカのビザをとるのは難しいけど、シッターとして働くビザはわりと簡単におりるらしい。ただ2年とかの期限付きだそうだ。

シカゴには友達もいて、なにもかも値段が高いけども住み良いと言った。そしてブラジルのレアルよりアメリカドルは遥かに価値が高いから、たくさん稼げる。

日本人もそんなふうに出稼ぎをする人が増えているとニュースでやっていた。アメリカの通貨の価値が高いのは、当然のことだと思う。

国としての歴史は浅いけど、GoogleもテスラもAmazonもぜんぶアメリカやし、これからも新しくそういうなにかが生まれ続けるのだろうという可能性に溢れている。通貨とか株とかって、そういうポテンシャルとか、不確定だけどたしかなエネルギーに依るんでしょう? それならアメリカは強いよなあ。

 

アマンダと喋っているとジュリアが戻り、みんなで地図を見ながらバスに乗る。

相談した結果、スマホで買えるBig Blue Busのワンデイパスを買った。

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しかし後で判明するのだが、最初の一本以外は一切Big Blue Busには乗らなかった。

 

ロサンゼルスにも、交通機関の数はいくつかある。

私が利用した(ロサンゼルスは広いので文字通り縦横無尽に動いている)のは、3種類。

1、Metro…メトロという名前だけど電車もバスもある。地下鉄も地上の電車もあるし、いちばんいろいろ網羅している。地下鉄にはTapカードというチャージ式のICカードがないと乗れない。バスはお釣り出ないけどキャッシュで乗れる。

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バスは乗るときにタップで支払うが、電車は改札のないところがある。しょうじき、タップせずに乗ってる人もいっぱいいる。

バスも電車も一回乗るのに1.75ドル、乗り換えは2時間以内なら無料。この制度って大好き!

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かわいいデザインのTapカード。地下鉄ではたまに警察が乗ってきて、「おいみんな自分のTapカード見せてくれ〜」と言う。無賃乗車を防ぐため? 確認のしかたも、なんかがばがば。

2、Big Blue Bus…なんか大きくて青いバス。

大きくて青い。18線しかルートがなくて、お金も1.10ドルとちょっと安い。

3、DASH…これもバス。なんか無料。よくわからへんけど、どの区間も無料。嬉しい。

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で、ひとつめのBBBに無事に乗れた私たち。

乗り換えのとき、地面に有名人の名前書いてる星があってテンション上がる。
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みんなで名前を読み上げながら歩く。

「あんまり知ってる人いないよねえ〜」

「あ、フランクシナトラ!」

「それは知ってる〜」

そして乗り換えたメトロバスで、さっきのスマホで購入したパスを見せると、運転手さんが

「それ使えないと思うな」

何も知らず混乱する私たち。すると、

運「君たちどっから来たの?」

アマンダ「私たちはブラジル、彼女は日本!」

運「おっけ〜、いいよ乗りな!」

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なぜか無料になった。

なんで無料になったんだろね!とはしゃぎながらバスに乗る。

途中でビバリーヒルズを通り、

ジュリアが「有名人いないかな!私、いる気がする!今日、有名人見る気がする!」と言いながら外を眺める。

ジュリアは同じく23歳で、陽気でファニー、かわいいしおもしろがり。後で判明したところによると栄養士でベイカーだ。インターネットでオリジナルのブラウニーを売ってそのお金でブラジルから旅に出てアメリカを旅行しているらしい。

そして3本目のバスはDASHだった。そのときの私は無料であることを知らなかったため、

「またバス無料で乗れた!なんで?超嬉しい!」と、ジュリアと共に大はしゃぎ。

やっぱりこういう小さな感動(めちゃくちゃ小さいけど)を分かち合える人がいるのは楽しい。昨日までの私は「なんで?なんで?うふふ」と呟くだけだったからだ。それも楽しいんやけど。

 

ホステルからパークまでは、伝わりにくいけどひたすら遠い。だからみんなで早起きした。

青いラインだけで1時間超かかるのだ。

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ブラジル人のふたりは、2人ではポルトガル語で話すけども、私にもわかるようにちゃんと英語でも話してくれる。

そして、レイクロサンゼルスパークの最寄り駅に着く。
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綺麗な家ばっかり!

ハリーポッターみたいやねえ〜とか話す。

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アマンダがちょっと映り込んでしまった。f:id:nico-fuumi:20230409062244j:image

こんな家に住みたいねえ〜。
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急な坂を、言葉少なに登っていると、現地のおばちゃんが「ハリウッドサイン見に行くの?一緒に行って案内してあげる」と私たちに参加した。毎日歩いてエクササイズをしているそうだ。

フィリピン系のおばちゃん、ジェーンは、私たちの写真を撮ったり、サインのよく見えるフォトスポットを案内したりしてくれた。

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ロサンゼルスという大都市にいるのに、緑に溢れた空気はおいしい。風は柔らかく優しくて、歩いていると少し汗ばむけどすぐに乾く。

本格的にハイキングの道に入ると、「母親を残してきてるから私はここまで」とジェーンは家に帰った。ありがとう!とお礼をして別れた。

 

遠くに見えるハリウッドサイン。
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「私たちにはGPSがあるからね!」

「もうぜんぜん楽勝!」

とか言いながら登る。

ジュリアの後ろ姿と、昔マドンナが住んでいたという家。

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私「マドンナって誰やっけ」

ジュリア「歌手でしょ」

私「あれ?クリスマスの歌の人?」

ジュリア「それは違うよ」

私「I don't want a lot for Christmas♪」

ジュリア「There is just one thing I need♪これ誰やっけ」

私「クリスマスとは真逆の気候の日なのに……ちゃうわ、ブラジルのクリスマスは夏か!」

ジュリア「そうよ」

ブラジルは南半球だから、暦がまったく逆なのだ。不思議なことで忘れてたけど、クリスマスが夏にある。小学生の頃見た地図で、ブラジルのらへんでサングラスかけてサーフィンしてるサンタが笑ってたので覚えていた。そういうのってなんか鮮明に頭にあるよね。

ジュリア「え、クリスマス何月?」

私「12月」

ブラジリアンにとっても混乱なのだ。私もそれ思ったもん。

地球の反対側では、冬が8月で夏が12月。そんなふうに肌に馴染んだ常識が簡単にひっくり返るなら、なんだって起こる得るような気がしてくる。

異文化交流は、ある意味自分の地盤を崩すことだ。夏のクリスマスを当たり前とする人たちが、じっさいに目の前にいるということ。拙いながらも同じ言葉で話せるということ。笑い合えるということ、否定し合わずに話せることはでも、何が何であるにしろ、何がひっくり返るにしろ、善いことだと思う。

 

で、くだらない話をしていると着いた。f:id:nico-fuumi:20230409070352j:image

クリスマスソングは、先を歩いてたアマンダに訊いたらすぐに解決した。けど誰かまた忘れた。

 

そして、公園の広場。

あのフルーツのカートが、またあった!

こんな、山のなかに!!!

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ちょっと遠いけどカラフルなパラソルがフルーツのカート。

ジュリアが、「フルーツ買おっかな〜」と言ったので、私は喜んで便乗した。アマンダも「私も食べる」と便乗。

ひとりじゃ買っても多すぎて食べきれないよなあと、昨日断念したフルーツ!友達がいるって素敵なことだなあ。

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輝く笑顔のジュリアとフルーツ。

店員さんがメキシカンで、スペイン語オンリー!だった。ブラジルの公用語ポルトガル語なので、言葉が似ているから言ってることの意味はわかるらしい。

ジュリア「ハニーある?」

店員さん「??」

ジュリア「ミェル(はちみつ)ある?」

店員さん「???」

なぜか伝わらない。代わりに、スパイス要る?と訊かれた。

スパイス??私たちははてなを浮かべる。「いらなーい!!!😳」

後でホステルにて判明したところによると、フルーツにスパイスをかけるのはメキシコの文化だそうだ。というか私はすでに経験済みだった。セブンで買ったフルーツにスパイス付いてたんだった。

そして、カートを離れてからジュリアが「なんではちみつ伝わらなかったのか謎すぎる」と言ってて爆笑した。

人懐こいひとというのは、誘い笑いがずるいと私は思う。ジュリアが話しているのを見ると、なぜかこっちまでにこにこ、を通り越して笑い出してしまうのだ。もちろん私が面白がりなのもあるだろうけど、ジュリアはそういう魅力のある女の子だ。なにもかも笑いに変えちゃうみたいな。

アマンダももちろんいい子で、だけどどちらかというと静かなほうだから、言及しないだけです!私たちのバランスはわりとよかった。

 

フルーツをそよ風のなかで仲良く3人でわけわけして食べ(「幸せだね〜このモーメント」)、ハリウッドサインを背景に思う存分写真やストーリーを撮り、また下山。

アマンダの後ろ姿と鬱蒼とした茂み。

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壁に張り付くみたいなサボテン?
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あの風もまとめて写真に撮られたらいいのに。

とても気持ちがよかった。
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そして、西海岸にしかないIn-n-Out burgerへ。ジュリアの提案だ。

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ここ、5年前に行ったところと同じ店舗な気がする! 昔も今も大盛況。

なぜかジュリアのポテトだけ短くて小さいのばっかりで爆笑。

ジュリア「あいつお腹空いてるからなんでも食べるやろ!て思われたんだわ」

と言いつつ、スナックみたいで止まらんわ!と言いながら食べるジュリア。

そうしてじゃっかん疲れたみんなは沈黙しがちにバーガーを平らげた。

 

 

 

長くなったので区切る!